2011年3月26日土曜日

レイヤチェンジ

漫画、アニメーションではしばしば転校生が教室で紹介されるシーンが使われる。それは、彼や彼女らにとって、間違いなく転機の瞬間であり、物語を描きやすく、かつ視聴する多くの人が何かしら目にしている光景のため、作品に組み込みやすいというのが大きな理由である。今までのレイヤがチェンジする瞬間である。

日々私たちが視聴したり読んだりする作品の殆どにはこの「変化」が組み込まれている。ごく普通の少女が魔法使いに変身するのも変化であるし、浪費癖のある主人公が何かのきっかけで節約を始めることも変化だ。そして私たちはその変化の描写が優れていればいるほど、心を動かされる。感動する。

レイヤチェンジの瞬間は週刊誌の漫画では読者を飽きさせないためにいろんなきっかけでその変化は描かれる。例えばページをめくる瞬間にもその変化は訪れる。本来このページをめくるという変化は作品そのものの変化とは関係ない。ただ読者の行動である。しかしこの手法はどんな漫画でも大なり小なり使われている。いわば私たちリアル側での「変化」、レイヤチェンジである。

現実レイヤと作品レイヤ、両方に変化を加えたとき、さらに人の心の感動は増幅されるのだろう。

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