2011年4月23日土曜日

想像化

今、自分が作っている作品を文章化している。登場人物の移動が多く、場面転換が頻繁に行われるので、頭ん中もゴッチャになってくる。書いていくうちに、どんどん想像力が広がり、徐々に「その作品のための」文章表現のバリエーションが増えてきた。

■というのも、書き始めから想像力がフルで稼働するわけではなく(ネタ出しをやるなら朝だぞ!)、有る程度の材料としての文章を打ち込んだ段階で、「この表現の方が適切だな」とか「この形容詞はこのキャラにふさわしい」など、より表現を深める方向へと思考はシフトしてゆく。この過程はなかなか面白く、映像のように、視覚化されるまでにある程度時間を要するものとは異なり、文字であればいきなりポンっと面白い表現が出てくることも有りうる。その「いきなり」は閃きのような一瞬の時間で出てくるものではなく、それまでに何十時間と思考しているうちに、ある日突然出てきたように錯覚する。これは思考の連鎖反応のようなものだと思うが、この連鎖がうまくいけば、タイピングの速度も軽やかなものになる。

■絵による説明が無いので、自分の文章表現でのみ、映像を表現する。「主人公は神戸に向かう」というのを文章化するのでも、人によって様々な表現があり、その切り口には個性が出る。その人の経験、体験なども反映される。読み手はその文章を読み、さらに読み手による想像によって世界が作られる。
恐らくは作者の想像のそれとは異なる想像になるだろう。文章による、読み手へのこの想像のバケツリレーが行われているというのは非常に面白い。

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